映画史を変えた一本『パラサイト/半地下の家族』(ネタバレパートあり)
どうも、とりふぁです!
今年もネタバレありで一本紹介してみようと考えていた矢先、先日、全ての映画好きの故郷とも言える番組、金曜ロードショーで『パラサイト/半地下の家族』がノーカット放送されており、「これだ!!」と思い立ちました(笑)
といっても、私自身はNetflixで試聴したんですが(^◇^;)
もちろん、前半はいつも通りのネタバレなしなので、未見の方も安心してお読み下さい(そして、観賞後、気が向いたら後半までお読み頂けると幸いです)。
ではでは、いってみましょう!!
『パラサイト/半地下の家族』のあらすじ
ソウルの片隅、低所得者達が這いつくばるようにして暮らす半地下に、キム一家は住んでいた。
キム家は、元運転手のギテク、元家政婦のチュンスク、大学受験を何度も失敗しているギウ、そして、デザイナー志望だったギジョンの4人で暮らしていたが、現在は、4人ともが失業しており、低賃金の内職をこなしながら、細々と、しかし、たくましく生きている。
そんな折、ギウの下へと、彼の友人であり、名門大学に通うミニョクから、とある富豪の一人娘、ダヘの家庭教師を代わって欲しいとの提案があった。
乗り気はしなかったものの、高額な報酬を得る千載一遇のチャンスでもあると考えたギウは、その提案を受けることにする。
紆余曲折あったものの、家庭教師としての初日を無事に乗り切り、ダヘとその母に気に入られたギウは、そこで、さらに報酬を得るための、とある【計画】を思いつく——。
「リスペクト!!」
続きを読む
終わりゆく西部を旅しませんか? 『RED DEAD REDEMPTION』
改めまして、明けましておめでとうございます!
とりふぁです。
今年もゆるりと自分のペースで書いていきますので、思い出した時にでもお越し頂ければ幸いです(´∀`)
さて、新年一発目の記事(前回の記事は昨年書いたものなので汗)は、傑作にして名作西部劇『RED DEAD REDEMPTION』です。
え?
そんな西部劇知らないって??
だとしたら、それはもったいなかったですね……。
と言っても、ぶっちゃけ、知らなくても仕方ないと思います。
なぜなら、今回ご紹介する作品は、いつも紹介している映画やドラマ作品ではなく、ゲーム作品だからです。
「なんだ、ゲームか……」と踵を返そうとしたそこのあなた!! 判断は、ある程度記事を読んでからでも遅くはありませんよ!!!
というのも、ゲームといえば、子供の遊びや大人の暇つぶしというイメージがある方もまだまだいらっしゃるかもしれませんが、しかし、実際は、ここ10年〜20年(ものによってはそれ以前から)ほどの間に、ゲームは、【文学・絵画・音楽・演劇・映画】に並ぶ【第6の芸術】と呼べる域に達しているからです。
しかもそれは、【受け手側が積極的かつ能動的に作品世界に入り込み、干渉することで表現される芸術】という、これまでに存在したどの芸術とも違う独自性を持ったものなのです。
この記事をキッカケに、新たな芸術の扉を開いてみるというのも、新年らしくていいかもしれませんよ?(笑)
では、ご紹介です!
↑ ゲーム界ではレジェンド級の一作です。
詳しくは後述しますが、個人的にはXbox360版をオススメします。
- 『RED DEAD REDEMPTION』のあらすじ
- レビュー
- 1911年、終わりゆく西部
- 西部劇のお約束を自らの手で演じる快感
- THE GOOD? THE BAD? or……?
- 映画では絶対に表現し得ない驚愕のエンディング(演出についてのネタバレあり)
- まとめ
『RED DEAD REDEMPTION』のあらすじ
1911年のアメリカ。
血と硝煙が支配する無法者の時代が終わりを告げる頃。
元無法者のジョン・マーストンは、かつて、ダッチ・ギャング団の仲間として共に旅をした男、ビル・ウィリアムソンを探して西部の片田舎を訪れていた。
苦虫を噛み潰したような表情に、手には使い古されたリボルバー。
もちろん、旧交を温めるために来たわけではない。
ジョンの妻子を人質に取ったアメリカ政府の卑劣な要求により、彼は、かつて自らが所属し、今はもう過去のものとなったダッチ・ギャング団の残党を狩ることを余儀なくされていた。
最終目標は、元首領、ダッチ。
それはかつて、彼が父と慕った男だった——。
「たとえ変わることができないとしても、変わろうとすることが大切なんだ」
続きを読む
命を賭して悪虐を斬れ『十三人の刺客』(三池崇史版)
どうも、とりふぁです。
今回ご紹介するのは、古典的名作時代劇を三池崇史監督にがリメイクした『十三人の刺客』です。
個人的印象として、古典をリメイクした作品は、とんでもない傑作か、とんでもない駄作かの二択な気がしていて、なおかつ、邦画においては駄作率が高いと思っています。
しかしながら、今回ご紹介する『十三人の刺客』は、三池崇史監督の計算により、様々な歯車がカチッと噛み合い奇跡的な傑作に仕上がっていましたよ!
では、ご紹介です!!
(新年あけましておめでとうございます! 新年一発目の記事ですが、内容自体は12月に書いてあったので、新年の挨拶や抱負などは次の記事に書きます……!)
↑配信等ではなかなかお目にかかれない作品なので、ソフト版必携です
『十三人の刺客』のあらすじ
弘化元年のある日、老中土井大炊頭の屋敷前で、明石藩江戸家老間宮図書が一枚の嘆願書を残し、切腹するという事件が起きる。
嘆願書に書かれていたのは、悪虐非道の限りを尽くす明石藩主、松平斉韶を諫め、告発する内容だった。
斉韶は、気の向くままに、誰彼構わず女を犯し、目についた者は、女子供だろうと鏖殺し、周囲の者からしても何を考えているかが一切分からぬ、まさに悪鬼羅刹の如き男だった。
間宮が己の命を賭けた嘆願書を受け、大炊頭をはじめとする幕閣内で斉韶の処遇をどうするかの話し合いが行われたが、しかし、結局は将軍の鶴の一声により、斉韶はお咎めなしとなってしまう。
というのも、斉韶は将軍に大層気に入られており、来春、老中就任が内定していたのである。
斉韶が老中となり、国の政に関わるとなれば、国が荒れ、民の生活、あるいは、命までもが脅かされることは必然。
そこで土井は、国と民の未来のため、斉韶暗殺を決定する。
その実行役として白羽の矢が立ったのは、島田新左衛門という御目付役の男。
相手は次期老中。
成功しても失敗しても、どのみち島田に命はない。
しかし、だからこそ彼は、まさに決死の覚悟で悪虐を討つことを誓い、信頼のおける仲間を集めるのだった——。
「手前達の命、今からこの新左が使い捨てる」
続きを読む