2020年アクション映画の決定版、早くも決まりか? 『タイラー・レイク/命の奪還』
どうも、とりふぁです。
ここ数年、映画の新しい形として、配信限定の作品が盛り上がって来ていますね。
うちのブログで取り上げた中だと、アマゾンプライムビデオの『THE REPORT』は配信限定の映画作品でした。
しかしながら、配信限定映画で業界の一歩も二歩も先を行っているのは、間違いなく【NETFLIX】でしょう。
オリジナル作品の質量ともに他を圧倒しており、アルフォンソ・キュアロン監督の自伝的作品である『ローマ』は、配信限定映画(といいつつ、賞レースのために短期間だけ映画館にもかかりました。このような作品はいくつかあります)にも関わらず、ヴェネツィア国際映画祭の最高賞である金獅子賞を獲得しましたし、マーティン・スコセッシ監督によるマフィア映画の総決算ともいえる『アイリッシュマン』は、昨年のアカデミー賞で、あの『パラサイト/半地下の家族』と作品賞を争いました。
つまるところ、もはや映画業界の一大勢力と化しているわけで、これはもう映画好きならば外せないモノになっているのです。
今回は、そんなNETFLIXオリジナル作品から、雷神=クリス・ヘムズワース主演の超絶怒涛コンバットアクション映画、『タイラー・レイク/命の奪還』のご紹介です。
アクション映画好きは、見逃せない一作ですよ!!
『タイラー・レイク/命の奪還』のあらすじ
ある日、投獄中の麻薬王オヴィ・マハジャンの同名の息子、オヴィがダッカで拐われるという事件が起こった。
獄中のマハジャンからオヴィの目付役を任されていたサジュは「どんな手を使ってでも息子を奪い返せ」と命じられるが、しかし、マハジャンにもサジュにも、もはや奪還のために使える資金はない。
そこでサジュは、傭兵チームにオヴィを奪還させた後、成功報酬が発生する前に傭兵チームからオヴィを奪還し返すという計略を立てる。
そんなサジュの目的を知らずに雇われたのは、どんな汚れ仕事も請け負う最強の傭兵、タイラー・レイクを擁する傭兵チームだった——。
「失敗よ――その子は捨てて逃げて」
ルッソ兄弟の隠し刀、サム・ハーグレイブ初監督作
本作を監督したのは、サム・ハーグレイブという方です。
この方は、本作の制作にも名を連ねている、あのMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の屋台骨とも言えるアンソニー&ジョー・ルッソ兄弟(ちなみに、本作の原作ビジュアルノベル『Ciudad』はジョー・ルッソの作)の下で、長きに渡りスタントマンやスタントコーディネーターを務めていたという人物で、本作が初監督作となります。
彼の手掛けたアクションというと、『ザ・コンサルタント』や、『スーサイド・スクワッド』、そして、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』以降のルッソ兄弟が監督したMCU作品などなど。
ここで挙げた作品を見て貰えば分かるとは思いますが、その振り付けは、スピーディかつトリッキーでありながら、限りなくリアルで、それでいて、流れるようなカメラワークにより非常に観やすく、そして、呑み込みやすいアクションシーンばかりです。
要するに、極めてアクションの魅せ方が上手いスタントコーディネーターということですね。
ちなみに、スタント出身の監督といえば、最近で言うと、『ジョン・ウィック』シリーズの監督であり、世界最高のスタント集団【87 eleven Action Design】の代表でもあるチャド・スタエルスキや、同組織の同じく代表であり、『デッドプール2』や『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』、『アトミック・ブロンド』の監督であるデヴィッド・リーチの二人がブイブイ言わせていますが、本作もそれに負けず劣らず、凄まじいアクションやトリッキーな撮影の連続で、度肝を抜いてくれます(笑)
つまりはこのサム・ハーグレイブ、間違いなく、今後のアクション映画界を引っ張っていく一人になる監督だということです。
唾つけておいて損はないですぜ!!(笑)
クリス・ヘムズワース無双! ノンストップアクションここに極まれり!
本作は、とにかくもう、息つく間もないアクションがてんこ盛りです。
それも、近年流行の、近接戦闘と銃撃を組み合わせてケレンを出しつつ、タクティカルな要素を加えてリアルに魅せるタイプのアクションなので、『ジョン・ウィック』シリーズや、『RE:BORN』のようなタクティカルアクションが好みの方にはたまらないモノがあります(笑)
クリス・ヘムズワース自身の身体能力も遺憾なく発揮され、動きのキレっぷりは、これ系のアクションでは間違いなくナンバーワンですね。
特に、ハンドガンのリロード速度がえげつないです。アレ、初見だと見えないレベルの速さじゃないかな……? 自分は、あまりの速さに何度もリピートして確認しちゃいました(^◇^;)
こういうことができるのは、配信作品ならではですね。
また、序盤の見せ場として、かなり長尺なワンシーンワンカット(編集でつないではいますが、かなり自然です)のアクションがあるのですが、アクションの質、密度に加えて、かなりトリッキーなカメラワークもあり、「え?! これ、どうやって撮ったの?!!」となること請け合いです!
ちなみに、その場面について、詳しくは省きますが、監督自ら、手持ちカメラを持って、かなり根性のいる撮り方をしたそうです。
それこそ、スタント出身だからこそできるショットですね。
何気ないシーンですが、あのカメラワークは、度肝を抜かれます!
まとめ
ということで、『タイラー・レイク/命の奪還』のご紹介でした。
物語がどうこうというタイプの映画ではありませんが、アクションやカメラワークの妙を楽しむという意味では、まさに最高の一本であることは間違いありませんし、なんなら、アクションに関しては今年のトップが早くも出てしまった感すらあります。
私、あまりのアクションの気持ちよさに、ダウンロードしてちょくちょく観返してますからね(笑)
とにもかくにも、アクション映画ファンなら、NETFLIXに登録してでも観るべき作品なのは間違いないというか、これを観ずにおくのは勿体なさすぎる一本になってます。
前日譚や続編の構想もあるようですし、是非ともチェックしてみては?
月額課金も、結局、映画一本分よりは安いですし(笑)
後悔はさせませんよ!
※今回ご紹介した『タイラー・レイク/命の奪還』は、NETFLIXのみにて無料配信中です。